今までとこれから。

年の瀬ですが、大きなキャリアの転換点になる機会なので記録しておきます。長文です。

  • 何やってきたの?
  • これから何やんの?
  • なんで/どうやって転職したの?

最初2つはチラシの裏にでも書いておく内容ですが、最後のはせっかくなので実体験記述しておきます。はじめての転職活動(笑。書いていいのかどうかわかりません、不適切なものがあったらごめんなさい。忘年してください。ちゃんとまとまっていないので、参考になるのかどうかわかりませんが。

今まで何やってきたの?

テクニカルサポート

元々はテクニカルサポートということで会社はいった模様。Tivoli の運用系の製品のサポート? といっても、いわゆる保守サポート料に含まれる範囲のサポートというよりは、設計レビューとか炎上鎮火とか。でも、元々、Excel / Access / IIS /SQL Serverでの業務アプリ育ちなので、サポートするだけでは飽きたらず、誰に言われるでもなく、いろいろ手を出したり。あ、でも、なんかのきっかけで、WS-* 辺りを見たときに、、、あ、この方向だけはやらないようにしよう、って思いました。故にJ2EEとかSOAにも近づかない。SOAってSpreadsheet Oriented Architecture のことですよね、と今でも思っています。代わりにやったのがITILだったりするのは今にして思えば若かりし思い出。

で、いろいろやっていたら、2年目終わり早々に、なぜか部署が変わってた。仕事はやらされるものではなくて、やるもんだ、と思っているので、別にどの部署でもよかったんですが、今にして思えば、この異動がなければ、だいぶキャリアが変わっていたと思います。

Webの何か。

異動した直接の原因は、OSSに興味を持ってしまったことだと自分では思っています。元々の興味は、OSS が"エンタープライズシステム"に使われるようになったとしたら、運用にしろシステム管理にしろ、何らかの影響があるよね、ってことですが、いろいろやっているうちに、OSSはどうでもよくて、Webそのものの"仕組み"に興味を持つようになりました。

それまでは、自分にとってのWeb/インターネットは、オンラインゲームのたまり場だったりライブのチケットの交換所だったり、といった意識しかなかったんですが、OSS/Webを見ていくと、そうではない、もっと大きな"文化/慣習として"仕組みを変える何かを感じました。世間ではWeb 2.0といっていたころでしょうが、Web 2.0 なんてのはどうでもよくて、このときの自分がやるべきことは2つのうちのどちらか

A. Webの変化を企業の中で生かせるような方向をしめす。
B. Web変化の中心に飛び込む

結果論を言えば「A.でいろいろやってみた」が、ここ数年の活動でした。詳細は省略しますが(yssk22.info参照)、これだけ節操がないと、技術的なところで「あなたの専門はなんですか?」に答えることができなくなるのです。そのかわり、「まぁ、なんとかしますから」とはいえるようになります。

で、とりあえず今年の結論として、「やることはやった、が行き止まりでどうしようもなかったので、穴を掘ってBの道に乗り込む」ことが必要だったんだと。

ITProの2008年の記事で「さよなら、エンタープライズ」というのがありますが、まさにこの心境です。当時もうんうん、と思って読んでいた覚えがありますが、今日TwitterのTLで流れたので再認識。タイトル拝借。

この辺りの雰囲気は、2007年の RubyKaigi に出た辺りから感じてはいたのですが、まだ努力はできることあるんじゃないのかな、と2年先送りしてしまいましたが、もうどうにもならねーや、といったところです。深い断絶。

これから何やんの?

「さようなら、エンタープライズ」をしたところですが、ひとまず、「こんにちは、Web」なんだと思います。

そして、技術的なところはしばらくは「まぁ、なんとかします」という具合なので、技術に関する仕事上の興味はほとんどなくなってしまいました。もっとも、技術がなければ仕事ができないので、道具の選別、手持ちのカードの選択肢を増やすというのは重要にしていきたいですが。

Webの技術が社会を変えることをまざまざと見せつけられたここ数年ですが、その意味で「どうやって技術で社会を変えるのか」といった命題に関われたらいいな、と思っています。いや、もっと泥臭いことでもいいんだけれど。最近だと実家の両親も年をとってきたり、XXXとかもあるので、看護とか福祉とかも考えたくなりますね、Webという文脈で。

なんで/どうやって転職したの?

「さようならエンタープライズ」だなぁと思っていたところでちょうどよくいわゆる人材コンサルタントと呼ばれる方が、いろいろとやってくれたのが理由でしょうか。あと10%ぐらいですが、全国行脚中でテンションが高かった勢いで、というのも実はあったりします。でも、元々就職したときも「最初に内定でたあから」という理由だけで決めたぐらいなので、そんなものかなと。どこで働くかよりも、その組織の中にいて自分が何ができるか、のほうが重要なので。

あと、友人にはいろいろ聞かれたのですが、給与とかは全く関係ないですし、好き勝手できた今の職場に本当に感謝しています。転職活動中にも、相手方から「この職歴見る限りすごくおもしろそうなんだけど、別に転職する必要なくない?」といわれることもよくありました(笑。

で、活動のこと。ずいぶん消極的な活動ですが、まぁこんなのもあります、ってことで。

人材コンサルタントには、自分で登録していろいろと相談するタイプと紹介会社からいきなり声がかかる2種類があると思います。

前者の方にもあったことはあるのですが、この場合「自分はXXがしたいけどどうか?」という形でいろいろ自分で主体的に進めていく必要があるように思いました。でも、友人に聞いたら、登録型でも当たれば楽だよ、とかなんとか。

後者の方なんですが、Webや雑誌などのメディアでいろいろやっていると声がかかるようです。でも、ブログはどうでしょうね。さすがにブログを書いている人が多すぎるのと、個人のブログだと、直前2つのエントリのようにチラシの裏に書いておくようなものもあるので、効果があるかどうかはわかりません。出版社やメディアに知り合いなんかいないよ!という人(=私)は、会社の力を使うか、コミュニティの力を使うか、でしょうか。私の場合は前者ですが、先月OSCにいったときに、オライリーの方から名刺をいただくことができました。すくなくとも「さよならエンタープライズ」を意識したころからは、意図的に(中身のスキルとかではなく、ブランドとしての)自分自身の商品価値を高めるような活動はしたつもりです。

ただ、ハンティング型のコンサルでは、実体験上、1st contact が電話だったので何らかの方法でTELの導入口を持たせておく必要があるかもしれません。海外からは普通にメールでいきなりきますが、、、

また、IT系のイベント事で説明員とかやっていたりする場合も名刺を配ってしまうと声がかかってきますが、こっちは本当にキャリアとかそういったことではなくて、単に人を流すことで儲けるモデルなところが多いので地雷かもしれません。基本的には「あなたはなんで私に声をかけてきたのですか?」というモードで答えておいて、満足のいく反応が得られれば応じる、というスタイルでいいのかも。

ちなみに、両方共通して、コンサルタントは紹介する人材の年齢は気にしているようです。私は2009年時点で27(6年目)ですが、たぶん旬な年代なのでしょう。すぐに転職する気があるかどうかはともかくとして、声がかかったのなら、5年後の道具として使うためにコンサルタントとのコネを作っておくのは重要な戦略だと思っています。

で、コンサルタントが積極的な場合は、黙っていてもいろんな会社を紹介してくれます。でも、登録型転職サイトと違ってフィルタされた情報なので目を通すぐらいの余裕はあります。そしてm企業の方と面接という形式もあれば、雑談みたいなのものを勧められます。いきたいところがあれば伝えるべきでしょうが、私の場合は、基本消去法だったので、いってみて、好き勝手しゃべって、あとで消去orキープという強気で。

こちらの意志をうまく伝えられなくても、紹介された企業を消去する理由はコンサルタントの方にきちんと伝えること。相手もさすがにプロなので、消去の理由を踏まえて、次に紹介する企業が徐々に洗練されていったように感じます。こっちが転職してくれないことにはお金にならないので、この手法だと基本路線は言いたい放題でいいかと。

で、成功だったの?

最小限の労力で、という意味ではうまくやれたのだとは思いますが、消去せずに選択したところが正解かどうかは、当然、まだわかりません。期待はもっていますが。

職務経歴書

私の場合は、転職の意志があるなしに関わらず、毎年書いていました。どうせ昇進するときの面談でも必要になるだろうし、などの理由もあって。尚、フォーマットはぐぐればxlsで入手できますので、それを使うと楽です。人それぞれかと思いますが、私は半年に1つ以上書くことにしています。というか、半年で何もかけなかったらそれってなにもやってないってことじゃね?と思って、1年目の終わりに大反省したので。

また、基本的に、趣味でやったことでも仕事でやったことでも、自分の名前を含めて公開しているものは個人の経歴にもなるので、その辺りは自分のサイトにまとめるようにしています